新薬開発に携わる治験の仕事内容

製薬会社が新薬を開発し販売する為には厚生労働省の承認が必要です。人体への新薬の効果や安全性を確かめる試験を臨床試験と呼び、その中で厚生労働省の認可を受ける為の行うものが治験です。治験には被験者となる人間が必要で、被験者には製薬会社から報酬が支払われます。治験の被験者はリスクも伴う為、比較的高額な報酬が支払われるので仕事にする人も多くいます。

治験の仕事は、治験薬を服用しその効果や副作用などの体調の変化を確認する為の検査を受けます。服用や検査の回数は治験内容によって異なります。治験の仕事には通院と入院する場合の2通りがあります。通院は配布された治験薬を指示に従って通常の生活の中で服用し、検査日に指定の医療機関に行きます。通院する頻度や期間は治験によって様々ですが、1回の検査は日帰りで終了する場合が殆どです。入院する場合は、治験薬の服用や検査を決まった時間に行えるように、起床や食事、就寝の時間もきちんと管理されます。決められたこと以外は自由行動ができますが、外出や携帯電話などの利用は制限される場合があります。

治験の仕事のデメリットは時間を制約されることの他に、飲酒や喫煙などの制限もあることです。また治験中に副作用などの悪影響が出ることもあります。その場合は、治験を中止し健康回復の処置が施されます。メリットは高収入が得られること以外に、健康診断や健康維持のサポートが受けられることです。当然のことながら、新薬の効果が認められれば、多くの人の治療や健康に貢献できます。
そして、その治験をする方をサポートする役として、治験CRAや治験CRCといった仕事もあります。